2012年の介護保険改正 その2 ~個別援助計画について~

いつもありがとうございます。
取締役専務の稲毛です。
 
今回は個別援助計画のお話です。
個別援助計画とは、
ケアマネージャーが作成するケアプランに基づき、
各サービス事業所がつくるサービス提供計画のことですが、
我々、福祉用具貸与事業には作成が義務付けられていませんでした。
そのため、個別援助計画を作成している福祉用具貸与事業所はとても少ないのが現状です。
つまり、今まで誰も取り組んでいなかった仕事が義務化されるという意味で「ビッグイベント」なのです。
 
個別援助計画作成に必要な要素は大きく分けて、
「個別援助計画の品質確保」と「個別援助計画作成を継続する仕組みづくり」の2つです。
「そんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、コレ、相当大変ですよ。
少なくとも「仕方ないからやるか」というノリでできる代物ではない。
だから、準備が必要です。
なぜ、こう言えるかというと、
当社が2003年(平成15年)から始めているモニタリングサービスで、とんでもなく苦労しているからです。
当時、モニタリングを実施している会社が一つもありませんでしたので、
すべて独自に考え、検証し、作り上げていかなければなりませんでした。
その上、誰もしたことのないサービスでしたので、
「そんなことはする必要ない!」と言われる方も多く、散々でした(涙)
当時の状況は、「参考にする会社がほとんどいない」という点で現状と似ています。
ところで、前回のブログで記載した「 2006年の法改正」は大変な出来事でした。
ある日突然、体験したことのないレベルで収益が減るのです。
しかし、2006年の法改正は「その時を乗り切れば何とかなる」ことに対し、
個別援助作成の義務化は「そのときさえ乗り切れば良い」というわけにはいきません。
よって、業界に与えるインパクトは2006年の法改正以上とみています。
 
話を戻します。
今回は「個別援助計画の品質確保」はどうすれば良いのかを考えてみます。
品質確保については、次の7要素が必要と考えます。

  • 「そもそも個別援助計画は何のためにやるのか」という個別援助計画自体の理解(これが一番大事)
  • 個別援助計画の親分であるケアプランを理解する力
  • 個別援助計画作成に必要な情報を必要な方から聞き取るヒアリング力
  • 最適な福祉用具を選択する力と幅広い商品知識(介護保険対象品しか知らないではいけません)
  • 個別援助計画の内容を誰でも理解できる文章に落とし込む表現力・文章力(専門職しかわからない代物ではいけません)
  • ご要望とご予算を最適化するマネジメント力
  • ご利用者様、介護者様、ご関係者様と必要な情報をやり取りするコミュニケーション力
  • 個別援助計画を計画通りに実行するモニタリングの実施(個別援助計画とモニタリングはタイヤの両輪です)

正直、「個別援助計画一つになんでここまで」という方もいると思います。
と、言うか、大多数の方がそうでしょう。
しかし、生きた(使える)個別援助計画を作成するにはこの程度は必要です。
しかも、これらの要素を踏まえて「個別援助計画作成専門の教育と訓練」が必要です。
それも継続的に。
「なんだか大変そうだな・・・」
でも、法律ですから、どうせやるなら会社ぐるみでしっかりやりましょう!
(そして、福祉用具専門相談員のイメージをもっと良く・・・)
ただ、生きた個別援助計画は、
ケアマネさんのご理解・ご協力もいただきたいところです。
厚労省の方も「事務作業を増やすだけの義務化はしたくない」と指摘しています。
全くその通りで、でないと、「経費(税金)を使った上、業務負担増加によりサービスが劣化する」となるからです。
サービスの品質を上げるための取り組みなのに・・・本末転倒です。
 
長くなりました。
それでは、また。
 
 

\ SNSでシェア /