2012年の介護保険改正 その3 ~モニタリングについて~

いつもありがとうございます。
取締役専務の稲毛です。
前回は個別援助計画について触れました。
今回は個別援助計画に必ず付随するモニタリングについて、
ケアプランにおけるモニタリングの位置づけと、
モニタリングを構成する要素をお話しします。
少し長くなりますが、お付き合いください。
 
さて、前回お話しした個別援助計画作成に必要な知識・スキルを身に付け、
立派な計画が出来上がったとしても、計画だけでは絵に描いた餅です。
計画が実行されているかどうか、計画した効果は発揮されているかどうかについて、検証しなければなりません。
その検証手段がモニタリングなのです。
個別援助計画とモニタリングはタイヤの両輪の関係にあり、
どちらが欠けてもケアプランが成立しません。
ケアプランにおけるモニタリングの位置づけは、
ビジネスでよく使われるPDCAサイクルで説明できます。

  1. P lan(個別援助計画作成)
  2. D o(サービス提供)
  3. C heck(モニタリングによる検証)
  4. A ction(計画の調整・改善)

これを「ケアプランのPDCAサイクル」と呼んでいます。
(モニタリングはCheckに相当しています)
このサイクルが何回も回転することで、サービス品質が向上していきます。
 
次に、モニタリングを構成する要素ですが、
大きく分けて、「モニタリングの品質確保」と「モニタリングを実行する仕組み作り」の2つです。
この点は個別援助計画と同じです。
個別援助計画の品質確保とモニタリングの品質確保はほとんど同じですので、
モニタリングを実行する仕組みについてお話します。
それは主に、次の5つの要素で構成されています。

  1. 全社員が定期的にモニタリングする全社的な仕組み。(モニタリングのスケジュール上での位置づけなど)
  2. 個々の社員がモニタリングする仕組み。(アポイント→訪問→検証・調整→報告・連携のマニュアル整備など)
  3. お客様及びケアマネさんを中心としたご関係者様に自社のモニタリング方法を伝える仕組み。
  4. モニタリング情報を社内外で共有する仕組み。
  5. モニタリング実績に対する社内評価の整備。

難しいのは1番ですね。
日常業務の合間を縫って、モニタリングするのは容易ではありません。
当社は3か月に1度の頻度で訪問していますので、1日あたり約3件モニタリング訪問しますが、
この件数を無理なくスケジュールに落とし込めるかどうかが、重要なポイントとなるわけです。
ちなみに、このスケジューリングはオペレーターと呼ばれる営業事務が担当していますが、ほとんど職人芸です(笑)
4番は「事例検討会議」などで社内的に共有し、
社外には「モニタリングシート」の提出の他、「事例集」の発行などで共有しています。
特徴的な要素は5番です。
意外に思われた方もいるかもしれませんが、地道なモニタリング活動を継続するために重要です。
(ちなみに当社は「モニタリング達成率」を計測し評価に反映させています)
 
以上、大雑把で恐縮ですが、モニタリングの位置づけとモニタリングを構成する要素についてお話ししました。
正直、まだまだお話したいことがありますが、
(アポはどうやってとるのか、訪問先でどんなことをするのか、モニタリングと点検の違い、など)
長くなってきましたので、別の機会にさせていただきます。
 
それでは、また。
 
~追伸~
ちなみに、個別援助計画を作成する前は、
ケアプランの「居宅サービス計画書(2)」に基づきモニタリングしてました。
蛇足まで。
 

\ SNSでシェア /