福祉業界の経験は、最強のビジネススキルになる

少子高齢化の日本では、あらゆる業界で高齢者のお客様が増えています。 商品やサービスが充実する一方で、適したコミュニケーションを取れる人材は多くはありません。 例えば話し方。耳が遠い方は、コミュニケーション以前の問題として聞き取れていないケースも多々あります。低めの大きな声でゆっくりと話すのは基本です。 また説明が理解できなくても、聞き返すことを躊躇して「分かった」と答える方もいます。契約時には、家族に同席してもらうこともポイントです。あくまで一例ですが、これらの経験は重要なビジネススキルに繋がります。 また、家族や親戚を見渡せば、必ずと言っていいほど介護を受けている人がいるはずです。福祉業界の仕組みや、どんな商品やサービスがあるのか、有効な活用方法など、仕事を通して身につく知識は、実生活で役に立つ時がきっとやってきます。これはこの業界で働く利点ではないでしょうか。

社員が自立する組織へ

現在「社員の自立」をテーマに社内改革を進めています。自立の定義を「自分で考え、自分で決めて、自分で行動して、自分で責任を取る」とし、一人ひとりが自己判断で動くことで、お客様に提供する価値を最大化することが狙いです。 そのためのステップとして、社内コミュニケーションを活性化。月に一度、社員全員が全ての同僚と会話するようにしています。仲間を知ると、仕事が楽しくなる。 「自分のために」ではなく「誰かのために」という理由で、人は頑張れるのだと思います。自立は組織に負荷がかかると覚悟していましたが、社員たちはさらにイキイキと働くようになりました。

未来を語れる人と働きたい

評価制度も新たに構築しました。売上目標を廃止し、行動に重点を置くことにしました。リーダーとメンバーで話し合って、決めて、実行する。その内容がどれだけ達成されたのかを評価する仕組みを2019年度から導入します。 それを会社全体の利益に繋げるのは経営者の責任。現場が自立して仕事に取り組めるように環境を整えていきます。 求める人物像は、野心を持つ人、未来を語れる人と一緒に働きたいです。高齢者とのコミュニケーションという私たちの強みは、事業を様々な方向へ進化させる可能性を持っています。 10年後の未来に何をやっているかわからない面白さが当社にはあります。「こんなことがやりたい」という提案も歓迎です。
代表取締役 稲毛 秀一郎